中田ヤスタカ月間



先日このblogでもご紹介したcapsuleのNEWアルバム「Sugarless GiRL」が
iTunes Music Storeのアルバムチャートで、現在1位になっています。
また、アニメ「月面兎兵器ミーナ」のエンディング曲「ビューティフル・ストーリー」も
中田ヤスタカ氏の作品。Perfumeと併せて今月は中田作品大量生産中です。


リリースが重なっている事もあって、色々な方が中田ヤスタカに言及しているので
はてなを色々回っていたのですが、id:monolithsさんの評がかなり的を得ていて
納得してしまいました。


>頭でっかちに作り込みすぎず、ラフなパターンでメロディをガシガシぶち込んでいく。
>まるで服を選ぶような気楽さだが、そのファッション感覚が抜群の音選びの
>センスを見せつけている。


以前「ぱっ×6 Perfume」のインタビューで中田さんが曲作りのスタンスを
話しているのを見たのですが、曲作りは2,3時間くらいですぐ作れないものはダメ、的な
話をしていました。上の言及部分と同じ感覚だったのでやはり聴き手に伝える事に関して、
中田さんはビビットな答えを持っているんだな、と納得してしまったんですよ。


中田ヤスタカの場合はまずデザインを決め、それから生地を切り取り、
>一から服を作り上げていく感じに近い。その人に似合う服があるように、
>ユニットによってそのサウンドをデザインしていく。
>そうして出来上がった服の一つ一つで、華麗なるファッションショーを展開するのだ。


ここもインタビュー内で語られてた「仮ジャケットみたいなものをまず作って曲作りをする」
という話と一致します。ファッションの方からショービズというものに入っていった
中田さんのスタンスなんでしょうが、ファッションという見た目の切り口から
音楽をデザインしていく事がきちんと形となってアルバムに落とし込められる、
ここが本当に凄い。


capsuleのアルバムは8枚も出ているので、「初期capsuleがスキ。だから今回のちょっと…」
なんて話をリリース時には見たり聴いたりします。


それも分かるんですが、俺は中田ヤスタカがどういった切り口でどういった素晴らしいものを
見せてくれるのか、という部分にも非常に興味があって
そういう意味で俺はcapsuleファンではないのかもしれないけど
でも「中田ヤスタカが魅せるもの」にすっかり魅せられてしまっているので
今回の「Sugarless GiRL」もすっかり気に入ってしまったんです。


Perfumeからcapsuleを知った俺ですが、厳密に言うと、もしかしたら
Perfumeがスキなんじゃなくて、中田さんにヤラレテルのかもしれません。
う〜ん、かしゆかに申し訳が立たない。。。


Sugarless GiRL

Sugarless GiRL