Perfume『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』感想&その他


今週は待ちに待った、Perfumeの代々木体育館でのワンマンライブ
『ディスコ!ディスコ!ディスコ!』が開催されました。
とても楽しいライブで、色々想うところがあったので、
昨年の武道館の感想すらまだ書いていないワタクシが(藁)
その想うところを書いてみたいと思います。(少々長文です。)

ワタクシの席はアリーナのA-6ブロックという場所で、
ステージを背にした左手でした。ステージ中央にある、俗に言う
“花道”に3人が立つと、後姿を見る位置だったのですが、
その分3人が横にある外周の“花道”に来ると、本当に目の前に
3人が見えたのが、まずとても嬉しかった。
あんなに近くで生のPerfumeを見たのはいつ振りくらいだろう……


ライブのセットリストやMCはどんなカンジだったかなどは
詳しくレポを書かれている方のを参考にしてください。
ワタクシのは、ごくごく個人的な、そして古参とはいいませんが
多少なりとも売れてない時から見てきた者の、ごくごく個人的な
ライブの感想です。


ライブ後の率直な感想は、

「とても楽しかった。が、俺が今まで見てきたPerfumeとは
別のPerfumeというグループのライブだった。」

というものでした。分かり難いけど率直な感想。


象徴的だったのは、今までライブのシメで歌ってきた「wonder2」が
「願い」に代わったこと。
定番を、しかも慣れ親しんだシメの楽曲を敢えて変えてくることで、
Perfumeが今までのPerfumeとは違うトコロに進んでいることを
実感しました。


で、これは俺が「願い」が楽曲的に好きではないので、
物凄く個人的な見解になってしまうのですが、今すぐ「wonder2」に
戻した方がよいと思った。
それは「wonder2」の持つ歌詞と楽曲との多幸感(一度使ってみたかった)が
半端ないから。「願い」にはそれが決定的に欠けていると思ったから。


ただPerfumeが今までと同じことをしてて面白いのか、
変化していけるのかというとそれはイコールではないので、
今後「願い」がシメの曲として定番化することは、次のPerfume
見るためには必然なのかもしれません。認めたくはないですが。


また、「スウィートドーナッツ」や「コンピューター ドライビング」
などの、俗に言うところの“古い曲”が、フル尺ではなくて
Remixとして展開されたのも、賛否両論あります。
エッジの効いた曲をライブで展開し、そこに一転、ポップな
これらの曲がアクセントとしてあることが、非常に効果的に且つ
そここそが面白いポイントだと思っていたので
そのポイントが削がれたことは、今までのPerfumeと違います。


ただ友人曰く「細切れにした曲をつなげて新しい形に消化し、
3人のダンスやパフォーマンスも新しい形にリファインされたことは
評価すべきことではないか」というのは至極その通りで。
そしてこれも、新しい、今までとは違う、次のPerfumeの形なのでは
とも思えたのでした。
思い入れによって、本当に見方が変わるポイントですよね。難しい……


少々蛇足だけど、超個人的に考えてしまったのは、
「エレクトロ・ワールド」をやらなかったこと。
「wonder2」もなくて「エレクトロ・ワールド」もないって
多分、今までのライブで一度もなかったんじゃないかな?
それくらい、衝撃が大きかった。
旧曲ってことでやらなかった or それに代わる曲がもうあるので
やる必要がない(俺はそうは思ってませんが!)という解釈なら、
じゃあ何故「コンピューター・シティ」はやってくれたのか、と
いう疑問が頭の中をぐるぐると悩ませています。
これだけは幾ら考えても結論が出ない気がします。


そんな想いの中「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」が
とても沁みてしまって、泣きそうになってしまいました。いやホント。


アルバム収録の新曲「NIGHT FLIGHT」は、多くの方がいい! と
おっしゃるように、ワタクシも大変いい! と直感しました。
今までのPerfumeになかったカンジがちゃんとした形として
現れたのが新鮮で、ポップで、好きになれた点かなと。


あとこれは今後絶対拒否なのですが、今日のアンコールで
Pa×6 Perfume!!』という掛け声のアンコールをしてください、と
指示書みたいのが回ってきて、暗闇で文字がちゃんと見えなく
スタッフさん指示のサプライズ演出かな? と思ったのですが、
これスタッフさんの指示じゃなくて、とある団体? か何かの
要望だったそうですね。


こういう“押し付け”な一体感の演出は本当にやめてください。
いい迷惑です。


知らずにやってしまい、あとで事実を聞いてとてもショックでした。
2006年のアストロホールで白いサイリュウム振るのすら
躊躇したほど、こちとら同色のサイリュウムを振る演出に
嫌悪感を持っているのに。
(あの時は300人ほどだったので、やらない方が逆に演出的に
おかしいから振りました。)
ああいうことされると、たとえ本人達がよろこんだとしても
俺は、2度とライブに行きたくなくなります。


やるのなら勝手にあなた達でやってください。
大体、あんな広い会場でアンコールの一体感を、難しいコールで
やらせようとする発想がどうかしてます。


と、最後は愚痴っぽいカンジになってしまいましたが、
全体を通してみるとお客さんのことを考えた演出やトーク
相変わらずのコール&レスポンス(笑)など、ちゃんと広い会場で
Perfumeを魅せる! ということを考えたライブだったと思います。


次回のツアーも決まってますが、やはり個人的には近い距離で3人を
もっと見たいので、戸田の会場を頑張って狙いたいと思います!

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』

Perfume 『BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!』