知らずに目で追ってしまう君の姿。
こんなことしたくないのに。もう忘れようと何度思っても
消え去れない君への思いは塵のように無残に意味もなく
ただただ降り積もっていく。


メールを送った相手がそのメールを読んでいなくて
そのときに無性に悲しさに襲われるのは僕だけだろうか。
メールと一緒に送った自分の気持ちがまだ通信網の中を
行ったりきたりを繰り返しているかと思うと。
漂う気持ちはどこへ行くのか。
届かずにネットワークを巡る波に揺られる気持ちが
最後に行き着く先はどこなんだろう。


目で追ってももう声をかけることもない。
話しかけた瞬間に僕の気持ちがはじけてしまいそうで
君にその気持ちをぶつけて被害を与えたくない。
僕のわがままが君を傷つけるのなんて
僕は決して見たくないんだから。