アニメ界でも10年周期が起きている

今ちょうど見てます




菊地のナルちゃんの提唱する10年周期にちょっと異論。
むしろ周期っつーか10年前で止まっている気がするのは俺だけだろうか。
ムーブメント的にはそれぞれの年に目新しい流れが出来上がっているものの
Japanese R&Bの先駆者たる宇多田ヒカルも結局J-Popに回帰していったし
平井堅も始めは2-stepなんかを取り入れた楽曲の新機軸を打ち出したものの
結局はオーバーグラウンドには定着せず現在の路線に戻っていった。
チャートに食い込むRip Slimeや系列のハルカリなんかのJapanese Rapは
楽曲的にはJ-Popのフレーバー漂う感がある。
OrengeRengeなんかその最たるもので別にRapである必要もないような楽曲が
大多数を占めていると思うのは何も俺だけじゃないハズ。
結局みんな歌謡曲が大好きなんだよ。日本人なんだもの。


アニメでも10年周期は起きている。それの今年最たるものを見せつけてくれたのが
「月刊コミックA(エース)」で連載中のケロロ軍曹だ。
バンダイのバックグラウンドをいいことに、これでもかと言うくらいの
ガンダムネタを披露する当たりは、メジャーシーンとして認知されつつある
アニメ趣向主義の初期ジェネレーション、そう「10年前のアニメ」をネタにする
ところに共通するところがある。
ガンダムネタだけではなく、ドロロ役の草尾毅を使った「スラムダンクネタ」や
コンテ担当にカトキハジメ氏を起用したりと変化球も存分に織り交ぜて
元作品以上のアナザーワールドを展開している。
トップをねらえ2」も最早アニメとしては古典として定着しているものの
リボーン作品としてまた売り出されているし、「サムライチャンプルー」や
巌窟王」のような初期OVA作品で実験されていたようなアプローチの
アニメが地上波で放送されている点や、「ああ、女神さま」が来年より深夜帯で
あるがこの時期にアニメ化される点も、この手のムーブメントとして着目して
おかなくてはいけない面だろう。


10年と言う一つのサイクルが周り切った時に自分達がその場に立たされると
意外と時間は進んでいるようでまた戻っていたり、また歩みが早くに思えるのは
やはりその時期にエモーショナルなものを何に感じたかが重要で
何も10年前に戻っているわけでもなくて、いつの時も自分の時代があって
それが如実に表れやすいクリエイティビティに溢れた作品がそれを大きく
写す鏡として世にてらされているだけで。
ましてや情報の伝達能力の進歩がそれに拍車をかけて大きく変わったように
見えるだけで毎年毎年やっていることは大分同じ事なんだろうね。


だからみんないつまで立ってもサザンがユーミンミスチルが大好きなんだよ。
俺はどれも聞いてないけど。