美しき映像の世界へようこそ



思うに「W」の持つポテンシャルの一つを最大に発揮したところの「Wの映像の世界」は
選曲の是非を超越した真の意味での「映像の世界」に昇華されているのが魅力で
むしろ選曲されたものを度外視し、ミュートで楽しむという選択肢すらあるほど。
勿論、これらの選曲があっての映像化なんだけど、俺個人としてはこの選曲の意味するところが
分かり難く、理解するには「デュオU&U」の他の選曲を持って説明しないとならないんだが
俺は「デュオU&U」を所持していないので説明できない。
が、この「Wの映像の世界」に関しては、まさにタイトルよろしく映像を楽しむことが
最大の目的なので今回はその辺の色眼鏡をかけることなく見れた。



恋のバカンス」はチューン自体の力と、Wたらしめる個性が光る作品。
PVのテーマが「二人」というものが全面にフィーチャーされて、曲に負けるとも劣らない
二人が展開されているのが見所。見ているだけでWが分かる。


「寂しい熱帯魚」は元曲のイメージを承伏して見せているのが魅力だろうか。
見る前は熱帯魚のコスプレでもした二人が登場するのかとも思ったんだけど。
WinkとWの頭文字W(イニシャルW)なアイドル二つの相違点と近似点を探って見るのも面白い。
「♪あなたの夢には〜・・・」の二人が向き合うシーンが個人的山場。


「待つわ」、真っ白い生活観のない部屋で展開していくんだけど、二人にこの歌の真は分かって
もしくは伝えてあるのだろうか。しかしながらそれが逆にジャマになるような気がしてならない。
真っ白い生活観のなさがその意味合いを打ち消してくれてるのが、Wの魅力を殺ぎ落とすこと
をしていないのが好感持てる。


「サウスポー」俺が思うに一番映像と曲調が合ってないものに感じた。
「山下たろ〜くん」くらい泥臭い野球をしているWを予想していたんだけど
ミニモニlikeなものはこの二人ならではでもあるのでまぁいいかな。
あと関係ないけどバット持った加護に打たれたい。


「白い色は恋人の色」は二人をじっくり見るのが楽しさだろうね。
あいぼんキャワいいな〜」「ののたんキャワいいな〜」がよく分かる。


「あぁ いいな!」に関してはどうしても触れていかないといけない今後にも関係してくる
問題として「キッヅをPVに出すなよ馬鹿」ってことがある。
キッヅが出ているってだけで「Wの映像の世界」にはなってない。不純物はいらない。
むしろこのDVDオリジナルで新たなアナザーPVを作っても良かった、くらいに思う。
少なくとも俺は1、2回視聴しただけでもう見る気がしない。
先週のMステの「ロボキッス」の時もアフォみてーなセットのせいで萎え萎えになっていたのに
どうして肝心要の部分でどうしようもないことをするのか。見せるのはキッヅじゃないんだよ。
キッヅなんて見たいやつはキッヅのPVで楽しんでいるし
Wの支持層が、PVを購買するような層の絶対数の多くはティーンではないし
全く見当違いさがにじみ出ているのが、視聴する側にどうしようもなさを感じさせてしまって
いるのが理解出来ていない。「ロボキッス」のPVもキッヅ出てるんでしょ?
もうそれだけで、少なくとも俺は「ロボキッス」のシングルDVDは買わないわけですよ。
ヲタに引かれてどうするんだよ、って話し。



「W」の事象はこれからどこに行くんだろうか。
この「Wの映像の世界」でやり尽くしてしまった感もあるように思う。
しかし映像の可能性を追求した結果、新たなフィールドとして音楽を主体としてシフトしていく
という、かつて我々ヲタが娘。に求めた可能性を、代わりにWが追求してくれるんだとしたら
映像の世界と音楽の世界とを両方楽しめることを期待してやまないし
ロボキッス」がその可能性の一端だったとしたらコレほど嬉しいことはない。