Midle Generation

何故か会社で糸井重里の話題になったんだが、糸井重里って言うと大概の人は「ほぼ日刊イトイ
日記」だったり「徳川埋蔵金」だったり「Motherシリーズ」だったりするんだけど
俺はその昔深夜番組で糸井重里がメインMCでやっていた「イトイ式」という番組があって
番組の構成はゲストを5〜6人くらい呼んでそのゲストと糸井重里が一つのテーマの話をひたすら
ディスカッションし合う、という今で言うところの「ジャンジェネ」とか「しゃべり場」の
方式の番組だったんだけど、糸井重里のあのイキフンと一つのテーブルないしこたつなんかを
囲んでトークしあって、でも余計なカメラワークとかは少なくて、そんな番組の雰囲気が好きで
まだリアル厨房だった自分がそんな糸井重里と聴くと思い出すのがその番組で。
んで隣りに座ってる上司も「ああ、イトイ式知ってる、面白かったよね。キムタクとオーケン
クロストークとか今では考えられない感じだったよねぇ」なんて言ってきてますます色々と
思い出してしまった。


そうそう、キムタクは結構出てた記憶がある。
俺が思い出すのはテーマが「死」についての回で、キムタクと糸井重里が面と向かって
ひたすら死の概念についてとか自身の臨死体験から得た死の恐怖とかを話してた回。
キムタクと糸井重里、って並びがすでに面白くって、死について語っているキムタクと
それを確か結構受けてとして聴いている糸井重里のバランスって言うかそれがよく覚えてる。
「イトイ式」自体はかなり低視聴率な番組で、それを面白がってか番組冒頭で糸井重里
「前回の視聴率は〜%でした。今回はこれを更に下回るほど面白くない番組になると思います」
ってのも印象的だった。あの頃からすでにあんな人だったんだからやっぱりカリスマなんだろうね。


隣りの上司も結構好きだった番組みたいで、視聴率うんぬんの話も覚えていた。
やっぱりジェネジャンとかしゃべり場にないのって、あの感じなんだよね。
話は取りとめなくて本当に井戸端会議なんだけど、いつまでもその話を聴いていたいの。
意外な人選のゲストと、でもそのゲストがスゴイ下品なゲストじゃなくて、しっかり聴かせる
トークで、んで糸井重里が要所要所で締めて。夜の雰囲気に溶けていく感じ。
またやってくれないかなぁ「イトイ式」。一時間特番とかで深夜にさ。
頼むよTBS、実写版セーラームーンとかやる器量がまだ残ってるなら「イトイ式」は全然アリだって。